一般社団法人青梅青年会議所

2024年度 理事長所信及び基本方針

理事長 佐野 泰子

【はじめに】

女性らしくではなく、私らしく

 私たちの社会には昔から、「女性らしく」「男性らしく」という価値観が存在してきました。しかしながら、時代は変わり、性別には捉われない、「私らしく」を尊重する新たな価値観が定着しつつあります。私は、この「私らしく」という言葉がとても好きです。それはこの言葉が、あらゆる個人が社会において自身がもつ能力を最大限に発揮するために、とても重要なものだからです。この言葉がもつ意味をしっかりと胸に刻み、組織への更なる浸透を図りながら、より強固な一般社団法人青梅青年会議所を目指して行きます。また、私が入会してからの運動のなかで、最も印象深い事業の一つとして、青少年事業があります。子供たちのキラキラとした笑顔と無限の可能性は、私に青年会議所運動の価値を教えてくれた、耀きを放つものでした。さらに、私たちの組織の特徴である単年度制の組織編制は、仕事と私生活において計り知れない成長の機会をもたらし、メンバーをより耀かせるものであると感じます。一人ひとりの耀きが集まり、その光が周囲に広がることは、青梅市、奥多摩町全体を明るく照らす力になると、私は信じています。この強い思いを胸に、理事長としての新たな一年をスタートさせます。一人ひとりが自分らしい光を放つことで、ともに成長し、地域社会の発展と明るい未来を築いていきましょう。

 

【誰もが耀く組織となるために】

  1967年、日本全国で370番目の青年会議所として誕生した青梅青年会議所は、今年で設立57年目を迎えました。

 「われわれ青年は、学校を卒業して社会に入り、それぞれの職場に従事しながら、何かしらそれだけでは物足りなく、共に語り、共に喜び、共に励まし合う青年だけの共通の広場を求めていました。その純粋なる情熱を地域社会や国家の発展に寄与し、日本経済を自らの手で改善し、この社会をより楽しく、より美しくする為、ここに私達は、青梅青年会議所を設立しようと立ちあがりました」

 これは、青梅青年会議所設立趣意書の冒頭に書かれた先輩の想いです。青年会議所は地域の課題解決と青年の成長を促進し、新たなリーダーを育てることを目的とする世界規模の組織です。一般社団法人青梅青年会議所は長い歴史を持ち、常にイノベーションを起こして来ました。設立時の先輩方の精神を受け継ぎながら、私たちも新しい時代への挑戦を続けます。

 2024年度、私たちは次の世代へ向けた新たな礎を築くべく、革新的な運動に取り組みます。行政各所や地域団体、企業との協力、パートナーシップを強化し、地域社会との信頼関係を深めることを重視します。

 そして、相互の思いやりと協力を基に、信頼関係を深め、各々のスキル向上を図るとともに、リーダーシップの育成に努めます。メンバー同士のコミュニケーションを大切にし、活気があり、笑顔が溢れる耀く組織を目指してまいります。

 

【地域が耀く情報発信】

 青梅市、奥多摩町は、壮大な自然景観と豊かな文化が調和しています。情緒溢れるまち並み、透き通る川のせせらぎ、時代を超えて続く伝統的な祭りなど、多くの耀きを放てる地域です。しかし、この余りある魅力を十分に、かつ継続的に発信しきることは簡単ではありません。さらにこの地域には、人口減少や高齢化、産業の衰退など、数々の課題も存在しています。これらを乗りこえ、豊かな未来を築くために、私たちは情報発信の強化と地域の魅力の向上に尽力します。今も放ち続ける多くの耀きや、更なる耀きの可能性を掘り起こし、これをウェブサイトやSNSなどの現代のメディアを通じて、広く国内外へ伝えることで、この地域のファンを増やしていきます。また、継続的な情報発信ができる仕組みづくりに努め、地域の活性化につなげてまいります。

 

【耀くまちを守る対策】

 青梅市、奥多摩町の魅力を広く伝え、新たなファンを創出し、市外や海外から新しい住民を迎えるには、住みやすく安全な環境の整備と充実した防災対策が欠かせません。青梅市、奥多摩町の青年経済人が集う奉仕団体として、社会福祉協議会と緊密に連携し、災害発生時の迅速な対応体制の確立に努めます。また、これに加え、青年会議所のネットワークを利用して、特に若い世帯が安心して住みたいと思うよう、具体的な取り組みを進めていきます。これらを通じて、安全かつ魅力的な地域コミュニティの実現を目指します。

 

【青少年が耀く未来】

 現代の社会は、オンラインコミュニティの拡大により、情報や知識へのアクセスが非常に容易になりました。しかし、オンラインコミュニティの拡大は、その他多くの利点をもつものの、青少年の健全な育成という点においては、運動を伴う多様な体験や対人スキルの育成が課題となっており、非行やひきこもりといった社会課題も引き起こされています。オンラインの知識だけでなく、対人コミュニケーションや地域の文化、自然環境を生かした学びの場を多く提供することで、自身の個性や強みを発見し、リーダーシップを育成することにより、人としての成長を遂げた次世代のリーダーが生まれます。これを、地域社会と連携して取り組むことで、持続可能な青梅市、奥多摩町を目指します。

 

【新たな耀きをつくる会員拡大】

 先輩方が長年に渡り紡いでこられた、この一般社団法人青梅青年会議所を未来へつないでいくために、会員拡大は必ず必要です。また、様々な団体が増え、市民の活動の幅も広がり、青年会議所「しか」ない時代ではなく、青年会議所「も」ある時代になりました。そのようななかで私は、地域のリーダーやリーダーシップを育成し、生み出す組織の一員として、この地域の発展と繁栄のために貢献したいという想いをもった仲間とともに、青梅市、奥多摩町の未来を切り開いていきたいです。そのためには、会員数の増減に捉われるのではなく、志を同じくできる仲間を集めることが大切だと思います。その仲間を大切に育て、一緒に運動を展開することで、地域社会の変革と向上を目指します。

 

【おわりに】

私は青梅青年会議所の長い歴史のなかで、初めて女性として、理事長に就任しました。これは、ダイバーシティの進展により、新たな可能性の扉が開かれたということです。私が目指すのは、すべての人々が、「私らしく」いられる社会です。一般社団法人青梅青年会議所はこの価値観を先導する組織であるべきです。相手を尊重し、ともに成長する姿勢と信頼関係の構築が、私のポリシーであり、私らしさです。私は全てのメンバーと笑顔が満ち溢れる環境を作ります。その耀きが青梅市、奥多摩町を照らし続け、これからのまちを、さらに魅力的なものに変えていきます。同じ志をもつ仲間とともに、果敢に新たな取り組みに挑戦し、1年間運動してまいります。

 

- スローガン -

あなたの笑顔でまちは耀く

 

- VISION -

個性が耀き、笑顔で満ち溢れた青梅市、奥多摩町

 

- MISSION -

新たな耀きの発掘

 

- VALUE -

次世代につながる挑戦をし続ける

 

基本方針

一、人々に愛される情報発信

一、防災対策の強化

一、青少年の成長とリーダーやリーダーシップの育成

一、強固な組織と共同体の構築